2010年7月10日土曜日

JPA近畿研修会 その2

で、まずは飯山さんの報告から。

オーストラリア行って撮影してきたよ~からはやぶさの技術的挑戦の概要を説明。
で、帰還の部分は今回の豪州行きに関するとこなのでkwsk。


カプセル回収隊の構成を説明。チームとしては約40名。
本部・キュレーション・回収・電波方位探知・光学観測 とチームがありますよ。

理想的な回収ははやぶさカプセルが正しくビーコンを発信して、それをキャッチして・・・なのだけど、はやぶさは3年遅れてる。電池が3年古い。ホントに電波でるの?
って事で光学観測班がバックアップする、と。
動画解析で落ちてくるものは数百メートルくらいまでは位置を決められる。

曇ったら?→光学観測班のなかにはインフラサウンドチームがあって、カプセルの衝撃波を観測して位置を特定する。(ただし精度はちと落ちる、との事。光学じゃないんだけどw)

光学班は15名、JAXAの人もいるけど、ほとんど外の人。

6/1夜便で日本発、6/2朝にシドニー着。そこからアデレードへ飛んで、陸路でウーメラへ。
一旦全員ウーメラに集まって、ミーティング。
電波5班。光学4班でそれぞれのポイントに移動した。

(ここで提示していた画像は見せていいのかどうか微妙らしかったです。のでここでは無し。)

落下予想地域の楕円の画像。東西150km~200km、南北はおそらく50kmくらい。
4シグマの楕円(99.99%ここに落ちる誤差楕円)、1シグマくらい(66%くらい)でよければ
相当小さくなるらしい。

電波観測の予定地は7箇所、6/4・6/9のTCMで初期の予定より西側に軌道がずれたので、
西側5箇所にアンテナを設置。光学班は北側・南側から撮影。北2班、南1班、正面1班。

飯山さんは南班。北側が画角になるので、HBTTEのラストシーンとは真逆。
ずっと右からくるイメージがあったのだけれど、左から来るんだよ、絵的には残念でした、との事。

撮影は五藤光学製のNC-R550。超高感度。蓄積すればさらに感度が上がるのだけれど、
残像が出ちゃう。今回はカプセル位置の測定が目的なので、蓄積せずに撮影。
(それでもゲインを上げると4等星とか映っちゃうらしい)


南班の5名。飯山さん、安部さん、上田さん(日本流星研究会)、JAXAの黒崎さん、シューメーカーさん(九州大学院生)。
人口5名の村に10日間逗留した。店が無いから食材は全部持ってかないといけない、飯山さんはその間、食事を作ってたらしい。餃子も作ったらしい。皮から手打ちw
砂漠、といっても草は生えてる。カンガルーはでかい。突然出てくる。
車はランクル。イギリス文化なので右ハンドル左車線。
ガスタンクは160L!80Lが2つついてて、しばらく燃料計下がらないらしい。広い!

観測ポイントは昔は人が住んでたらしいが、今は廃村。1家族だけ。そこの離れをお借りした。

全然晴れなかった。10日間中、快晴は1日。帰ってきた日。
天文屋的に晴れと言っていいのはその他に2日。
他は「やる気しねー」みたいな天気だったそう。


夜リハーサルをやるんだけど、夜露がすごい。
砂漠なんだからってヒーターとか持って来てなかった。
当日はよく晴れて湿気も無くて、ただ凄い寒かった。(10度くらい?)
観測中は霜が降りるくらい。オーストラリアの砂漠は、砂漠のイメージが違う。

高感度カメラでの動画と、全周魚眼で長時間露光で撮影した。
全周魚眼画像の説明。(上が南側。)
で、あの動画を見ました。

NC-R550はかなりズームの利くカメラで、寄ると対角で4度くらい。
一度ロストするともう入れられない。

撮影にあたって。
まずカプセルを撮るのが大事(任務なので)。報道は本体撮りますが・・・。
突入の3時間前にカプセル分離。本体からは1kmくらい離れるはず、と聞かされていた。
でも光り始めは視線方向に重なるので、最初はほとんどわからないだろうと。

ヒートシールドはアブレーター、蒸発して熱を奪うので、フェノール樹脂系なので
それが尻尾になる。カプセルは凄く長い尻尾が出る。

最初はカプセル分からないのだけれど、今になって冷静に見れば最初っから
カプセルが映ってる。
最後消えきるところまで映ってる動画はこれしかないはず。

じゃ、写真をドームで見ましょうか、で一旦ドームへ移動。

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